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月刊JGAニュース

文字のチカラに思う事  

日医工株式会社

代表取締役社長 田村 友一

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 日本人は古来より文字を大切にし、「一年の計は元旦にあり」のことわざもあるように、新年の想いを言葉に込めて「書き初め」をする習慣があります。
 また、毎年、清水寺の貫主様が年の瀬に一年間の世相を振り返って漢字一文字で表しています。第1回目は1995年の「震」で、2017年の「北」まで23年になりますが、清水寺の長き歴史と比べると、まだ歴史は浅いようです。
 私は毎年、決意を表す「一文字」をテーマとして社員に示しています。
 大きな決断をした年の「決」、取り組みに魂を込める意味を込めた「志」、意欲を持ってチャレンジする「欲」、第7次中期経営計画「Obelisk」をスタートさせる年の「新」、目標を成し遂げる達成、コミュニケーションを深める伝達、スキルを向上させる上達を意味する「達」、シェアUP力、供給能力にチカラを合わせて取り組み、拡大、拡張、拡充を図る「拡」と、一文字に想いを込めてきました。
 文字は、文字数が少なければ少ないほど受け取る人の「センス」で、意味に拡がりが生まれます。
 一文字だけなら1年は忘れないと言う利点もあります。
 一年の計としての一文字を示すことで自身を鼓舞し、社員を同じ方向に導くことが出来ると信じていますし、社員が今年の一文字について考え、仕事に生かし、発展させて行くことで「センス」を磨いていくことに期待しています。
 2011年、葉加瀬太郎氏に作曲していただいた“WITH ONE WISH”に2015年の創立50周年に高橋知伽江氏に歌詞を付けていただいた日医工社歌の中に、「もう夢を夢で終わらせない。挑戦する姿が美しい」とのフレーズがあり、私は大変気に入っています。
 この短いフレーズの中に決意と志と想いが込められています。
 社歌であり、社員への応援歌でもあります。
 この曲を作っていただくときには、葉加瀬さんと直接お会いして私の想いを伝え、「創造をチカラに未来へと飛躍する」イメージ通りの曲を作っていただきました。

 また、作詞をお願いした“アナと雪の女王“の日本語訳を担当された高橋さんは、この曲を聴いて、是非、詞を付けたいと言っていただき、” WITH ONE WISH ~ひとつの願い抱いて~”が生まれました。
 素晴らしい曲が素晴らしい詞を生み、詞によって曲にチカラが宿り、その曲が、聴いた人にチカラを与え、社歌として今の日医工を支えてくれていることを実感しています。

 

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