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月刊JGAニュース

創立55周年を迎えて 思う事  

日医工株式会社

代表取締役 副社長 吉川 隆弘

 日医工は、2020年7月15日に創立55周年を迎えました。
当社の55年は、「以動補拙」(動きを以って拙を補う)の社風が息づく「創造」と「挑戦」の歴史です。
 2000年以降ジェネリック医薬品使用促進の機運が高まり、業界を取り巻く環境変化のスピードが加速する中、当社は2000年7月に第1次中期経営計画「存在感No.1」を策定し、以降2019年5月の第8次中期経営計画「NEXUS∞」まで、「我々は、我々のジェネリック医薬品が世界の患者様とそのご家族・薬剤師様・お医者様・卸売業者の方々・製薬企業の方々に必要とされ、提供し続けるために自ら存続する努力を行い、ジェネリックメーカーとして世界で卓越する」のミッションステートメントの下、「創造」と「挑戦」を続けてきました。
 第8次中期経営計画の名称“NEXUS“には「結びつき」「つながり」の意味があり、開発・調達・生産・流通・営業のそれぞれの分野でグローバルに連携し、当社のジェネリック医薬品を世界の患者様にお届けする「グローバル総合ジェネリックメーカー」への更なる進化を遂げることを目指しています。この目標を超えるためには、全社員が一丸となって取り組むことが不可欠であり、”Better than the Best.”をテーマに掲げ、社員一人一人が「今を超えるために、挑戦を続ける」行動を続けています。
 第8次中期経営計画「NEXUS∞」では、
 1)事業領域の更なる深化/進化:「領域拡大」
 2)徹底したオペレーション最適化の追求:「事業基盤」
 3)グローバル水準の品質確保、競争力強化:「グローバル推進」
 4)ESG活動を基盤としたライフサイエンス企業としての信頼確保:「社会的責任」
の4つの基本戦略を遂行して行きます。


 次に私が取締役として担当しております「超品質・サプライチェーン・BSマネジメント」につきまして、簡単に記させて頂きます。


「超品質」
 当社は2018年10月に生産本部より品質管理を分離独立させ、品質管理本部を新設致しました。以来、同本部の人員を増強し社内教育プログラムの充実を図ってきております。
 さらには2020年4月に、社長直轄組織としてGMP監査室を設立し、この2020年7月15日、日医工グループの品質方針を刷新し、より一層の品質管理強化を目指しています。


「サプライチェーン」
 日医工グループ全ての製商品(自社製造品、委託品、他社取扱品)について、開発品・既上市品を問わず、最適な原薬ソースを複数確保する事で、安定供給・原価低減に繋げられるよう取り組んでおり、更に原薬の前段階である出発物質・重要中間体についても、それらの製造者・製造状況を把握するよう努めています。
 また、米国子会社Sagentグループも含めたグループ間での連繋を積極的に行うことで、環境問題・品質問題・各国のレギュレーションの変更等への対応にも繋げています。


「バイオシミラー(BS)」分野
 インフリキシマブBSの米国での上市、インフリキシマブBS、エタネルセプトBSに次ぐBSをパイプラインに加えること、を進めています。


「COVID‐19」治療薬開発対応
 ご高承の通り「フサン」で、東大、第一三共、海外研究機関との協業を進めております。


 当社と致しましては、冒頭に記載致しましたミッションステートメントを具現化すべく、今後とも、社員一人ひとりのレベルアップを目指して行きます。

 

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