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月刊JGAニュース

キョーリンリメディオ株式会社  

 この記事を書いているのは、ちょうどシルバーウィークの真っただ中です。弊社の本社がある金沢の兼六園、ひがし茶屋街などは新型コロナウイルス感染拡大以前のような人の賑わいが戻りつつあり、低迷していた金沢の経済復興の兆しがうかがえ、嬉しい限りです。
 一方で、専門家からは冬場に向けて再び流行の発生が予想されており、終息の目途はついておりません。今この瞬間にも新型コロナウイルスと戦っておられる医療関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

 さて、弊社はキョーリン製薬グループの中でジェネリック事業を担っている会社となります。キョーリン製薬グループでは、2010年に中核子会社である杏林製薬(株)の創立100周年にあたる2023年を見据え、グループのあるべき未来像である長期ビジョン「HOPE100」を策定しました。ステートメントに「キョーリン製薬グループは、ヘルスケア事業を多核的に展開・発展させ、2023年には社内外が認める健全な健康生活応援企業へと進化します」を掲げています。長期ビジョンの総仕上げとなる今年度は「オリジナリティーの追求による成長トレンドの実現」をステートメントに掲げ、新中期経営計画「ステージ3」をスタートさせました。
 その中で、当社の取り組みについてご紹介します。

①新規追補ジェネリック医薬品の創出力の強化
 弊社では、安心してご使用いただけるジェネリック医薬品をお届けするために、医療関係者、患者さんの立場に立ち、医療現場での使いやすさや患者さんの服薬のニーズに応える製剤や包装の工夫を行ってきました。2017年7月に稼働した「高岡創剤研究所」では、製剤開発の質の向上とスピードアップを図るとともに、これまで以上に開発製品の増加に取り組み、魅力的で特徴ある医薬品を提供するジェネリック企業を目指していきます。

②営業体制の効率化による事業コスト競争力の向上
 ジェネリック業界を取り巻く環境は、毎年薬価改定等により益々厳しくなってきております。また販売情報提供活動ガイドラインにより、医療関係者からの企業への期待は様変わりしてきております。その中で、弊社は医療関係者から選ばれ、そして選ばれ続けるよう、バランスの取れた複数の販路を通じた販売の強みを活かしながら、営業体制の効率化を図り、販売力とコスト競争力を高めていきます。

③海外向け事業の強化
 弊社では台湾、香港、韓国へ点眼薬を中心に完成品を輸出していますが、今後アジア地域では経済発展、所得向上に伴い、より良い医療へのアクセスを求める動きが進み、日本の高品質な医薬品に対する需要が高まると考えています。このような需要をいち早く捉え、ベトナム、台湾、香港、モンゴル等に向けて技術供与や輸出等を行い、事業を強化していきます。

 以上、引き続き弊社は「品質の良い、使い勝手の優れたジェネリック医薬品を安定的に供給し、適正な情報で提供をする」という使命にまい進してまいります。

 

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