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月刊JGAニュース

お知らせ  

日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会 第15回学術大会

開催日程:2021 年 6 月 19 日(土)・20 日(日)
開催形式:WEB 開催
概  要:本学会は、「ジェネリック医薬品・バイオシミラー製剤の明日を窺う~疾病領域ごとの展望~」をテーマに開催。当協会では、19 日開催の「教育講演」に共催いたしました。また、20 日に開催されたシンポジウム「ジェネリック医薬品ポスト 80% 時代を見据えて」には、シンポジストとして、当協会の田中俊幸政策委員会実務委員長 兼 広報委員長が登壇いたしました。

【教育講演】

開催日時:6 月 19 日(土)17:10 ~ 18:10
テ ー マ:「生物学的同等性試験の最近の動きの背景を考える」
座  長:花井 雄貴 先生(東邦大学医療センター大森病院 薬剤部)
演  者:緒方 宏泰 先生(明治薬科大学 名誉教授)

【シンポジウム】

開催日時:6 月 20 日(日)13:30 ~ 15:00
テ ー マ:「ジェネリック医薬品ポスト 80% 時代を見据えて」
オーガナイザー・座長:武藤 正樹 先生(日本ジェネリック医薬品・バイオシミラー学会 代表理事)
            小山 信彌 先生(東邦大学医学部)
シンポジスト:山本 信夫 先生(保生堂薬局 開設者/日本薬剤師会 会長)
        黒川 達夫 先生(日本バイオシミラー協議会 理事長)
        田中 俊幸 先生(日本ジェネリック製薬協会 政策委員会実務委員長)
        植竹 則之 先生(東京都福祉保健局保健政策部 保険財政担当課長)


(ご参考:関連記事)※2021 年 6 月 21 日時点
ミクスオンライン
https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=71314
日刊薬業
https://nk.jiho.jp/article/162473
RISFAX
https://risfax.co.jp/login
薬事日報
https://www.yakuji.co.jp/entry87819.html


「ジェネリック医薬品の将来を考える会」が開催されました

 2021年6月2日および 6月18日、自民党の議員連盟「ジェネリック医薬品の将来を考える会」(会長:上川 陽子 衆議院議員)が開催されました。

【6月2日】
 冒頭、上川陽子会長より、昨今のジェネリック医薬品に対する問題が相次いで生じてしまっていることに触れられ、「安定供給と品質確保で力をつけ、海外にも進出していくことを目標にこの間、活動を進めてきた。」という議連の大前提が崩れる中、「しっかりと対策を講じた上でないと、なかなかその先には進めない」との認識を示されました。そのうえで、「厳しい状況の中ではあるが、しっかりと改善し、その先に繋げるような形での提言とさせていただきたい」との趣旨説明がありました。

 その後、厚生労働省より、小林化工・日医工問題の経緯の説明・今後の取り組み、今後のジェネリック医薬品業界の在り方の案について説明がありました。またその後、日本ジェネリック製薬協会澤井光郎会長より、信頼回復に向けた主な取り組みについて説明し、参考として「ジェネリック医薬品の開発から販売までの流れ」「39社の会員会社で日本のジェネリック医薬品の4分の3をカバーしていること」「過去20年間のジェネリック医薬品の製造販売業者数の推移を示し、減少傾向にあること」「ジェネリック医薬品業界の現在、未来のイメージ図」について併せて説明が行われました。

 参加された先生方からは、「ジェネリック医薬品の信頼回復につながる施策や提言をまとめていただきたい」、「査察については通告の上行い、準備の上細かい所までしっかりとした説明をできるような形にしないといけない」などのご意見がありました。

 続いて、山田美樹事務局長より、提言案として「医薬品・原薬の国内外におけるサプライチェーンの再構築とリスクへの対応」「サステナブルで責任ある医薬品の供給体制の構築」、「安定確保が持続可能となる薬価制度と流通の仕組みの構築」、「第三期医療費適正化計画終了までに地域の使用のバラツキを解消する」という4つの視点が紹介されました。

【6月18日】
 この日は、2日の議連において提示された資料に関して引き続き各先生方からのご意見を頂くことを主な目的として開催されました。

 先生方からは「数字目標ありきではなく実効性を伴う改革が必要」、「信頼を回復して行く上で、業界は、どのように透明性を担保していくのか、それをどうやって公表していくのか、業界側の姿勢が問われていると思う」「是非多くのお医者さんが安心して使える体制を作ってほしい。その上でしっかりとお医者さんに安心です、と啓発活動もしてほしい。」「ジェネリック医薬品は医薬品を多く服用される高齢者の方にとっても今後も必要なものである」「今日の今日まで、ジェネリックがしっかり頑張って頂いたのは、業界団体が頑張ってやってこられてきたからと思う。私達に対する説明も、常に一回一回細かく行って頂けているのが大きいと思う。今回の信頼の回復は大変だと思うが,是非、力を合わせて取り組んでほしい」といった、実効性のある取り組み、透明性を担保した公表、医療従事者への説明といった点について要望をいただきました。

 また、藤井基之会長代行からは、行政に対して「対応に必要な予算要求、人員要求をきちんと行って欲しい。そして、できるだけ早く行って欲しい」との発言があり、また情報提供について「オンラインで面談をするのか、インタビューフォームに記載するのか。そういう方向性も、行政としても示してほしい。」とのご意見をいただきました。

 最後に、山田美樹事務局長より、「先生方の貴重なご意見を行政・業界の皆さんにも理解して頂いて、それに伴ってジェネリック医薬品に対する信頼回復を早急にして頂いて、それに対する意見を議連としても支援していきたいと思います。」とお話しいただきました。

 なお、15日の麻生財務大臣への申し入れに続き、同日午後、田村厚生労働大臣への申し入れが行われました。

 当協会といたしましては、両日の先生方からのご意見を真摯に受け止め、信頼回復に向け取り組み、情報公開を行っていく所存です。

(取材:日本ジェネリック製薬協会 広報委員会)
 

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