EN

月刊JGAニュース

共和クリティケア株式会社  

 当社のルーツは、1941年、一人の研究者が医家向け医薬品の専門メーカーとして研究所を立ち上げたところにあり、その研究者の情熱は、「人のいのちに関わる医薬品は、純良でなければいけない」でありました。その想い、情熱は、社是として今日も活かされています。


 1961年、生産規模の拡大に伴い富士山の伏流水が豊富で質の高い水系である美しい水を求め、新たな工場を神奈川県厚木市に建設し現在の生産拠点となっています。


 厚木市は、神奈川県の中央に広がる相模平野の中心部に位置し、西に丹沢連峰を仰ぎ、北東に相模川が洋々と流れています。その相模川のほとりの青空と緑とせせらぎの自然を満喫する中で、純良医薬品は育っています。今日においても厚木工場では、製剤にとって命とも言える水にこだわり、日本名水百選に指定されている丹沢水系からの豊富な水源を利用しています。


 当社は、1947年の設立以来、輸液をはじめ治療用各種注射剤の製造一筋に取り組んできました。体内に直接投与される輸液をはじめ各種疾患の治療を目的としたソフトバッグ製剤、アンプル製剤の製造を通し、有効性に優れ且つ安全性の高い純良な品質の製品を提供することを当社の信念としております。今日の近代医学において、輸液は欠くことのできないエッセンシャルな存在となっており、輸液に対するニーズはますます多様化しております。そこで当社では、高品質であり、医療現場でより使いやすい輸液であることを追求し続けています。例えば、通気針なしでも点滴可能なプラスチックボトル(ピーボット) を業界で初めて開発しました。また、小容量製剤(50 ~ 300ml)のバッグ化にも取り組んで参りました。その後も、扱いやすく、かつ廃棄しやすい容器や医療過誤の防止に寄与出来る様に製剤の改善に取り組んでいます。


 2019年には、UAEのグローバルジェネリックメーカーであるネオファーマグループの一員となり、グループが持つネットワークを活かしたシナジー効果を発揮すべく事業を展開しております。


 最後になりますが、昨年7月に発覚したソフトバック製剤製造ラインでの不祥事により、多大なるご迷惑をおかけしましたことをあらためてお詫び申し上げますと共に、市場の混乱を緩和すべく代替品の確保にご尽力いただきました業界各社、さらにはその使用にご理解を賜りました医療関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

 

PDFでご覧になる方はこちら