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月刊JGAニュース

ジェイドルフ製薬株式会社  

 あけましておめでとうございます。

 コロナ禍の 5 波に及ぶ緊急事態宣言が解除された後も、医療現場の緊張感はいまだに高いレベルにあり、感染者数は激減しましたものの未だ予断を許さない状況が続いていて、諸活動の制限や生活様式の変化は今年も続くものと思われます。
 加えて、医薬品業界で繰り返された不祥事等を背景とした厳しい現況は、本年以降も継続するとも思われますので、これらに真摯に向き合い新年を迎えるに際して誓いを新たにし、これからも国民医療のために努力してまいります。
 2022 年は干支で「壬寅(みずのえ・とら)」であり、「厳しい状況はいずれ終わり、良い時が巡ってくるが、その時に大きなことを成すためには地道に自らを磨いて実力を養っておく事が必要な年である」ということを示されているそうです。
 これを言い換えますと、「品質問題や供給不安定な状況が改善され、国民から信頼が得られる時はいずれくるでしょうが、その時には企業体質及び体力などの基盤がしっかりしていることが肝要であり、2022 年は改革の実行と実力を養うことに力を注がなければならない大変重要な年である」と言えるのではないでしょうか?
 当社も地道に努力を積み重ねてゆき、責任をもって決して後戻りさせないマネジメントを心掛けて取り組んでゆきます。
 さて、皆さんは滋賀県にあります「琵琶湖」についてどの程度知っておられるでしょうか?
 当社は滋賀県甲賀市に本社工場を置いておりますが、隣接します三重県伊賀市に約 440 万年前に小さな湖として出現し、その後断層活動等で少しずつ移動しながら大きくなり約 40 万年前に現在の場所に至りました。総面積は約 670km2、湖岸長は約 235kmと日本最大の湖であり、世界で20 しかない貴重な古代湖の一つです。固有種も多く生息します。
 さらに、日本の総人口の約 12%(1450 万人)の水源となっており、「近畿の水瓶」と呼ばれるほど重要な湖であり、多くの河川から水が流れ込んでおります。
 琵琶湖や河川からの水を用い企業活動や生活が営まれていて、様々な形で水が排出されていますが、一人ひとりが責任をもって取り扱わないと、生態系の水源や環境に重大な影響を及ぼすことを忘れてはなりません。水に限らず資源全てに対して同様な考え方をもっていなければならないと、最近より考えさせられる機会が多くなりました。
 琵琶湖に立ち寄られた際には、ぜひ「琵琶湖博物館」を訪問されてその重要性を実感して頂ければ幸いです(同エリアには素敵な水生植物公園もあります)。

 社会活動をする上でSDGs(持続的な開発目標)達成を目標に掲げられている企業も多いと存じます。このSDGsにある 17 の目標には上記に述べたことに関するものが複数含まれていますが、「(製薬)つくる責任と、(製造)つかう責任」という目標には、品質・安定供給という重要なキーワードに加えて、環境社会や健康社会の構築を考慮されたものも入れられては如何でしょうか?

 当社も日々の企業活動でのこれらに関し地道な努力を今後も積み重ねてゆきます。そのためには業態や職種を超えた連携もこれまで以上に必要になってきていると昨今感じております。
 その折には、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
 

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