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ジェネリック医薬品シェア分析結果について


「ジェネリック医薬品の将来を考える会」が開催されました

2022年6月8日、自民党の議員連盟「ジェネリック医薬品の将来を考える会」(会長:上川 陽子 衆議院議員)が開催されました。

 冒頭、上川陽子会長より、前年の議連開催以降に発生したジェネリックメーカーの相次ぐ行政処分にも触れられ、「議連スタート時の土台が崩れ落ちている中、業界を立て直すためにどうすればよいのか、持続可能にしていくためにはどうしたらよいのか」との認識を示されました。そのうえで、「信頼回復のために、まずは業界、厚生労働省とも情報の共有をしていく事が必要なことを念頭に、改めて危機感を持って取り組んで頂かないといけない」と業界に対してのメッセージを頂きました。
 藤井基之会長代行からは、公的医療保険制度の中で、医薬品の供給を民間企業が支えていることから、適切な制度の在り方を、議論のテーマとしてお話を頂きました。
 その後、日本ジェネリック製薬協会高田浩樹新会長から「「ジェネリック医薬品に対する信頼の回復」に向けた日本ジェネリック製薬協会の取組みと決意」の説明を行い、続いて同協会の佐藤岳幸理事長から「「製造管理・品質管理」に関する背景、「医薬品供給」の実態について」の説明を行いました。3月24日の記者説明会における「ジェネリック医薬品の信頼回復に向けた取組みについて~令和3年度の総括と令和4年度の方針~」が主な内容となります。その後、厚生労働省からは「後発医薬品の品質確保・安定供給に関する課題と対策について」の説明がありました。

 参加された先生方からは「令和3年度、令和4年度の協会の取組みを比較すると雑駁に感じる」「厚生労働省からの限定出荷解除の要請に応じたメーカーが少なかったのではないか」「今回の問題の背景には、製薬業界のビジネスに関して、先行きが見えづらい点があるのではないか」「国民皆保険制度を守っていくために、国としても安全なジェネリック医薬品を安心して安定供給できる体制に方向性を持っていくべきでは」とのご意見をいただきました。
 最後に、上川陽子会長から、各自の努力をしていただいていることにご理解いただきながらも、まだ明るい展望にまでは至っていないとの話を頂きました。そして、品質の良い医薬品を安定して供給できることが全ての企業の共通した使命として、もう一段階目標を明確にして、議連として取り組んでいく必要があるとも言われました。協会の会員会社であるかどうかは問わず、業界全体として責任を果たしていくべきであり、流通の問題も含めて全体の最適化を図れるシステムの構築に向けて、業界と国が取り組んでほしい、との話を頂きました。
 当協会として、国会議員の先生方からのご意見を真摯に受け止め、信頼回復に向けた取組みを継続し、情報公開、情報提供を行ってまいります。

(取材 日本ジェネリック製薬協会広報委員会)

第5回 岡山県後発医薬品の安心使用のための協議会について

講演日時:2022年6月17日(金)14:00~15:30
場  所:WEB形式(ZOOM)
講  師:田中 俊幸(日本ジェネリック製薬協会 広報委員会委員長)
概  要:協議会委員として「「ジェネリック医薬品に対する信頼の回復」に向けた日本ジェネリック製薬協会の取組みについて②」について説明(※1月開催に続いて2回目)

①協会からの説明後に頂いた意見
● 医薬品が不足していることについて、とある記事で現場の医療機関側において、特に大手医療機関が過剰に発注して在庫を取り込んでいるという内容を拝見したが、そういう問題は実際にあるのだろうか。
● 今回、発生している問題の根幹は何と考えるか。日医工や小林化工の不祥事が起き、関連の製品の供給が滞ってしまい、他のメーカーの生産が追い付いていないと考えてよいのか。
● 本日のお話を伺っていて感じたこととして、GMPやGQPなど守らなければならないことがあるのは当然だが、守ることができない原因は、人の手によるものなのか、システム上の問題なのか、どちらと考えるか。医薬品という品質を担保しなければならないものを、買い叩いてしまうことにも問題があるのではないだろうか。適正な価格で適正な購入をして、製薬メーカーもきちんとした利益で制度を構築することも必要なのではないか。決してメーカーだけが悪いのではなく、購入する側も考えて同じ歩調で取り組んでいかないと解決しないのではないか。
②協議会の中で出た気になるご意見
● 休日・夜間診療所で使用する医薬品はジェネリック医薬品でよいのではないか。廃棄が多くもったいない。
● 現在、先発品もジェネリック医薬品も供給不安が起きていて困っている。そこでいろんな問題が起きたことで、医師の間でも不安を感じていた。当初は、本協議会にも参加する気にはなれなかった。ただ、最近のGE薬協担当者の取組みもあってか、不安感は少なくなってきている。今までのジェネリック医薬品に対する信頼に戻る日も近いのでは、と期待している。

(広報委員会)

2022年度環境ポスター・キャッチコピー最優秀受賞者より

東和薬品株式会社
星川 堅太

 この度は、最優秀賞という大きな賞を頂き、大きな驚きとともに大変光栄に感じております。
 お恥ずかしながら私自身は以前まで食品トレーやペットボトルのリサイクルなどに協力することはあっても、環境問題について深く考えることは無く、ニュースなどで取り上げられた際も漠然と「何とかなるだろう」と考えていました。
 そのような中で、2020年に全国でレジ袋が有料化した際に、生活に大きな影響が出たこともあり、このような対策を行わなければならないところまで環境問題は進行していると衝撃を受け、それからは、環境問題はごく身近な問題であり、自分でできる範囲で環境問題への対策に協力しようと思うようになりました。
 しかし、環境問題を解決するためには個人での対策などではなく、多くの人たちが力を合わせる必要があると思います。そのような中でも以前の私と同じように「いつか何とかなる」、「誰かが何とかしてくれる」と考えている人が私の周りにもまだ多くいます。そのためまずは友人・知人から、意識を変えていけるように呼びかけを行っていき、次はその知人の意識を変えられるように、と一人ずつの意識を変えられるようにしていきたいと思っています。

【ご参考】
● GE 薬協リンク一覧ページ内環境省 Web サイト:https://www.jga.gr.jp/link.html
● JGA ニュース 6 月号「2022 年度環境ポスター・キャッチコピー入選作品」:https://www.jga.gr.jp/information/jga-news/2022/170/03.html#sec03

 

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