朝日印刷株式会社
2025年8月より賛助会員として入会させていただきました、富山県富山市に本社を置く朝日印刷株式会社でございます。今回の賛助会員入会を機に、協会各社様との関係をより一層深めさせていただき、協会の更なる発展の一助となれるよう尽力してまいります。
弊社は「包むこころを大切にし、安心・安全と美を追求した商品・サービスを提供することで社会に貢献します。」をミッションに掲げ、主に、医薬品・化粧品向けの印刷包材を製造・販売している会社でございます。
1872年(明治5年)の創業以来、1900年頃より薬袋中心の印刷業を営み、1960年前半には医薬品印刷包材へと事業領域を特化してまいりました。その後、「くすりの富山」という立地環境を活かし、有力地場産業であります、家庭配置薬向け印刷包材の供給で独自の地位を築き、富山の薬の歴史と歩みを共にしてまいりました。さらに、国内主要都市に営業拠点を開設することで、医薬品印刷包材事業を全国に展開し、2022年には創業150周年という節目を迎えることができました。これもひとえに、お客様をはじめとする全てのステークホルダーの皆様のおかげでございます。この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
医薬品印刷包材は、人命に関わる医薬品の一部として、薬機法やGMP省令による厳格な品質基準が設けられております。弊社は「医薬品の一部を製造している」との認識のもと、強い使命感と責任感を持って、これらの基準に準拠した製品を安定的に供給できる、高度な品質管理体制、品質保証体制を構築してまいりました。また、弊社は富山県内の4工場に加え、BCPの観点から京都府にも工場を有するとともに(2015年開設)、国内グループ会社も含め、合計8つの製造工場を有しております。
医薬品印刷包材においては、品質面、安全性のみならず機能性が強く求められる中で、お客様との商談を通じ医薬品印刷包材の企画、設計(コンストラクション)・デザイン、仕様提案を積極的に行い、お客様ニーズの実現を図っております。2000年には包装システム販売部を立上げ、各種製品の印刷包材だけでなく、医薬品を包装するための包装設備を、包装ライン全体でトータルにご提案しております。省力化・省人化をはじめとする、お客様のご要望を実現しながら自動包装に適したパッケージの開発と、その包装に最適化されたラインエンジニアリングを行い、「包材から包装設備までのすべて」をご提案させて頂いております。
さらに、昨今のエネルギー問題や気候変動といった環境課題が山積する中で、お客様からも温暖化の原因となるGHG(Greenhouse Gas:温室効果ガス)排出量削減への取り組みが製品以外の付加価値として評価される場面が以前にも増して高まってきております。このような中、弊社ではGHG排出量削減活動の一環として2023年より富山地区の生産拠点敷地内における太陽光発電設備の導入や、環境負荷の低い印刷技術の開発など、弊社の事業活動における環境負荷の低減を推進しております。今後も技術と工夫でニーズに応え、期待以上の「環境貢献」と「感動」を提供する企業でありたいと考えております。
今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。