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月刊JGAニュース

ダイト株式会社  

ダイト株式会社

https://www.daitonet.co.jp/

創業年:1942(昭和17)年6月
代表者名:代表取締役社長兼CEO 松森 浩士
従業員数:1,073名(連結:2025年5月31日現在)
証券コード:4577 東証プライム市場

原薬から製剤までの一気通貫生産と業界トップクラスの品質管理体制を活かした「新・コンソーシアム構想」で品目統合を推進

 医薬品の原薬から製剤までの一気通貫生産体制を強みとするCDMO(医薬品開発製造受託機関)である当社は、現在84期となり、100年企業を目指して中期経営戦略を着実に実行しています。事業戦略は着々と進んでおり、会社の雰囲気も従来から変わってきています。「既存ビジネスの効率化」は、最も重要な柱で、開発の上流工程、下流である製造工程それぞれでの効率化を掲げています。
 まず、上流の工程に関してですが、ダイトの成長の原動力は新製品にあります。しかし、強みである原薬と製剤の一気通貫の体制の中で、新製品の研究開発に対するリソース配分分析が十分ではないことから社長直轄で「ポートフォリオマネジメント部」を新設し、定例での会議を通じて製品/成分軸や顧客軸、ビジネスモデル軸での利益構造の見える化を実施してきました。この取組みは、議論した内容、成果物を含め期待以上の効果を上げていると思います。
 具体的な成果としては、リソース配分をより付加価値の高いものに向けていこうという意識が組織に根付いた点があります。現在では、ポートフォリオマネジメント部の分析結果を議論することで、この段階で開発をストップし、他の高付加価値なプロジェクトを推進することはやむを得ないという納得感を関連する全ての部門で得ることができています。この取組みは非常に重要で、5年先、10年先を見据えながら適切な開発の上流工程を整理していくことは当社が目指す100年企業の礎になるものと考えます。
 次に、下流の医薬品の製造工程の効率化について、昨年6月よりMeiji Seika ファルマ様と共に品目統合を進めるための「新・コンソーシアム構想」実現に向けた協議を開始しました。当社の受託製造先、委託販売先に対して、低採算な製品を相対で中止・見直しの交渉を行っても非常に時間がかかる状況にあります。そこで「新・コンソーシアム構想」では、まず参画企業間で有効成分が同じ品目単位で製造所を集約し、品質管理体制の強化と現在の少量多品目の不効率な生産状況の解消を目指していきます。次に、品目集約の結果、空いた製造設備では、別の製品増産や一部工程の削減により収益力の向上を実現していきます。「新・コンソーシアム構想」の参画企業は次第に増えてきており、国の施策ともマッチしており、この成果を節目毎にお示しできるように取り組んでまいります。
 ダイトでは、ジェネリック医薬品業界が抱えるクスリ不足や少量多品目生産などの課題に真摯に取り組み、今後も高品質な医薬品の安定供給を通じて社会に貢献してまいります。