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月刊JGAニュース

「リアル派?」「オンライン派?」コミュニケーションスタイルを振り返る  

 医療関係者等への説明会や訪問において、同じテーマでも相手の受け止め方や理解度が異なるという状況は、よくあることである。これは、相手の専門分野、経験年数、関心事等が多様であるためと考えられる。
 私は業務上、長年の経験からなのか最近、自身の情報提供により「本当にご理解いただけたのだろうか」と心配になり、相手を気にかけることが多くなった。コロナ禍でオンラインでの画面越しでの面会が長く続き、最近やっと集合研修等の対面が再開しつつある過渡期特有の感覚に陥っているのかもしれない。

 コミュニケーションを充実させるためにはリアルでお会いし、自分の言葉で説明することは、デジタルコミュニケーションにはない多くのメリットがあると考える。例えば主なメリットとして次の4項目が考えられる。
①非言語的コミュニケ―ション(頷き等の表情・ジェスチャー)が豊富である。
②より深い感情的なつながりが生まれ・育まれる。
③即時のフィードバックと対話が自然な流れで進んでいく。
④共同作業と問題解決の効率化が進み、質疑の繰り返しにより理解度が増し、共同作業と問題解決の効率化の推進により意思決定が迅速になる。

 一方、相手の理解度の違いに対応するための具体的対策として、次の4項目が考えられる。
①相手をよく知ることであり、事前のリサーチとターゲッティングを把握すること。
②一方的な説明ではなく、現状の困りごとに耳を傾け、相手の予備知識や経験、先入観を探ること。
③関連する資料を提示しながら論理的な流れを明確にし、理解を促していく。
④双方向の対話を重視し、相手の質問コメントにより相手の関心や理解のボトルネックを知ること。

 上記に示した事項を戦略として取り入れることで、より効果的で有意義な対話が期待できると考える。このことからも重要な意思決定や信頼関係を深耕していくためには、可能な限りリアル面談を行っていきたいと考える。

 オンラインは場所を選ばず手軽に面会ができるため、現代の多様な働き方や生活様式において非常に重要なツールである。これからの時代においてもリアル、オンライン、ハイブリッド型のコミュニケーションスタイルのメリット・デメリットを理解し、目的や状況に応じた使いわけを行っていくことが大切である。

(K.M)