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月刊JGAニュース

流改懇について  

流通適正化委員会

 「流改懇(りゅうかいこん)」とは、厚生労働省・医政局長が主体となり開催している有識者会議「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」の略称です 。
 医療用医薬品の取引については、流通当事者間における自由かつ公正な競争の確保等の観点から1995年2月に「医薬品流通近代化協議会(流近協)」が発足された中で、2003年度の中医協において、流通過程における医療用医薬品の価格形成の実態に関する問題意識が示された事で、2004年6月に第1回流改懇が開催されました。
 流改懇は現在まで41回開催されています。(1~3回/年 実施)
 この懇談会は、医薬品がメーカーから卸売業者を経て病院や薬局に届くまでの「流通」の諸問題を解決する為に設置されております。
 特に2007年9月実施の第8回での医療用医薬品の流通改善に関して、以下の主な3点について緊急提言(1)がなされました。
①一次売差マイナス(卸売業者がメーカーから購入する価格と医療機関へ販売する価格の差)と割戻し(リベート)・アローアンス(販売奨励金)の拡大傾向の改善 (メーカーと卸の取引)
②長期にわたる未妥結・仮納入(契約する販売価格が妥結する前に、暫定の仮の価格で商品を納入)の改善 (卸と医療機関/薬局の取引)
③総価契約(単品ごとの契約ではなく、契約金額の総額での契約)の改善 (卸と医療機関/薬局の取引)
 上記のような提言を踏まえ、2018年1月に「医療用医薬品の流通改善に向けて流通関係者が遵守すべきガイドライン」(以下:流通改善GL)が施行されました。その後、2012年1月・2024年3月の2度の流通改善GLの改訂が行われました。
 直近の議論では2025年度において流改懇は3回開催され、主に単品単価交渉の実態、インフレ基調化における医薬品の取引実態、一社流通のアンケート調査結果、逆ざや問題に関連した仕切価格の実態などについて議論が行われました。
 具体的には
・1社流通への対応: 特定の医薬品メーカーが卸売業者を1社に限定する手法について、安定供給や情報提供の観点から問題点が指摘されています 。
・「逆ざや」の解消: 川下である医療機関が卸から医薬品を購入する際、公定価格(薬価)を超える価格で購入せざるを得ない実態に関する問題提起。
・物流コストの高騰: 物価高や燃料費の上昇に伴う配送コストの増加に対し、どう適正な価格転嫁を行うか。が議論されています 。
 このような議論を踏まえ、2026年3月4日に第3回目の流通改善GLの改訂(2)が行われました。

【流改懇の構成委員】
厚生労働省 医政局長の意見聴取の場として、以下の関係者が集まって議論を行います 。
製薬メーカー(日本製薬工業協会:流通適正化委員会委員長・副委員長等5名 日本ジェネリック製薬協会:流通適正化委員会委員長)
医薬品卸(日本医薬品卸売業連合会3名、日本ジェネリック医薬品流通協会会長)
医療機関・薬局(日本医師会・歯科医師会等医師7名、日本薬剤師会等薬剤師3名)
有識者(大学教授3名)

さらに詳しい会議の資料やこれまでの議事録などは、厚生労働省の公式ページ「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」(3) で確認できます。

(1)医療用医薬品の流通改善について(緊急提言)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000035ijp-att/2r98520000035iv4_1.pdf

(2)2026年3月流通改善GL改訂
https://www.toku-seiyakukyo.jp/data/drug_news/2026/1_17726771778237.pdf

(3)「医療用医薬品の流通改善に関する懇談会」
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-isei_127251.html