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月刊JGAニュース

委員会活動報告  

2021年度流通体制に関するアンケート調査結果

【アンケート調査の概要】
 ・調査方法会員会社へのMail送信による聞き取り調査
 ・調査期間2021年4月1日~2022年3月31日
 ・調査期日2022年8月18日
 ・提出会社37社中35社(提出率:94.6%)
【前提条件】
●会員各社の決算月が異なりますが、アンケートは直近2期分の決算の数字でご返答下さい。
例えば3月決算の会社は2021年3月度決算と2022年3月度決算の数字を、12月決算の会社は
2020年12月度決算と2021年12月度決算の数字をご記入下さい。
●吸収合併など集計に影響を及ぼすと考えられる事項があった場合は、備考欄にご記入下さい。
●対象品目は承認品目とし、販売のみの製品は除いて下さい。また、原薬の販売や受託加工賃は含めず、あくまでも医療用医薬品の最終製品の売上高のみをご記入下さい(*質問4については全販売品目を対象としてご回答願います)。

 

・・・・・・・・・・・・・・調査結果・・・・・・・・・・・・・・・・

【質問1】貴社の医療用医薬品の販売金額と構成比をご記入下さい。
○「A.ジェネリック医薬品(後発医薬品)」は、「診療報酬上の後発医薬品」(日本薬局方における「診療報酬上の後発医薬品」は含み、昭和42 年9 月末日以前承認品目は除く)を対象として下さい。
○「B.先発医薬品、その他」については、上記に該当しない医療用医薬品の売上をご記入下さい。

【コメント】
 回答のあった35社の医療用医薬品の売上の合計は8,171億円、そのうちジェネリック医薬品の売上高は7,171億円で、前年度からの伸長は+0.2%で、医療用医薬品全般の伸長は+0.7%であった(販売額ベース)。
 先発品の伸びとしては長期収載品の承継が自社承認に切り替わった例が報告された。ジェネリック医薬品の限定出荷増加に伴い、先発品を代替にした事も考えられる。

 

【質問2】質問1の「A.ジェネリック医薬品(後発医薬品)」について、ルート別年間売上と構成比をご記入下さい。

【コメント】
 回答のあった34社のジェネリック医薬品の売上は、販社ルートおよび直ルートに伸長が見られ、全ルートの内、販売金額の卸ルートの構成比は66.2%と微減した。限定出荷による商品調達や、独立行政法人 地域医療機能推進機構(JCHO)に纏わる談合問題のペナルティにより、販売ルートが拡散したものと考えられる。

 

【質問3】施設別取引高と構成比をご記入ください(*質問 2で①~③に売上があった会社のみ)。
○ 各社で把握しているもののみを記載して下さい(集計ができない場合は「未集計」に記載下さい)
○ 病院の売上の内訳(DPC対象病院・その他の病院)についても、可能な限りご協力ください。

【コメント】
 金額、構成比ともに突出した調剤薬局が 0.3%伸長し、販売金額の構成比で70.7%と増加した。
病院も主にDPC対象病院で1.9%伸長した。

 

【質問4】販売包装単位、および元梱包装単位への変動情報を含むバーコードの付与が原則化されました。貴社の状況について下記の表に記載ください。
○ 2022年3月末現在の状況をお答えください。
○ 委託製造を含む全アイテム、そのうち自社製造分についてそれぞれご記入をお願いします。

【コメント】
 販売包装単位、元梱包装単位への変動情報を含むバーコードの付与状況において「有効期限」について集計した。
 昨年の集計時には、販売包装単位、元梱包装単位共、主に外用剤の付与率に遅れが見られたものの、今回については全製剤でほぼ充足されていた。


薬科大学での講義について

薬学生向けの啓発活動の一環として、「学生向け教育資材」をもとに講義を行っております。
 2022年12月には、3校の大学に講義の時間を設けて頂きました。ご協力頂きました先生方に改めて感謝申し上げます。
 講義後にジェネリック医薬品の代替調剤に関する疑問など志高い学生さんから多くのご質問を頂きました。学生さんにとって、ジェネリック医薬品を体系的に知るための良い機会になったのであれば幸いです。

○同志社女子大学 薬学部

講演日時:2022年12月13日(火)11:00 ~ 12:30
形 式:対面
テーマ:「ご存じですか?ジェネリック医薬品」
講 師:南雲 浩之 氏(日本ジェネリック製薬協会 広報委員会ニュース・講演部会長)
聴講者:4年生124名

○昭和薬科大学

講演日時:2022年12月15日(木)13:00 ~ 14:20
形 式:対面
テーマ:「ご存じですか?ジェネリック医薬品」
講 師:後藤 秀樹 氏(日本ジェネリック製薬協会 広報委員会ニュース・講演部会委員)
聴講者:4年生207名

○九州保健福祉大学 薬学部

講演日時:2022年12月23日(金)13:10 ~ 14:40
形 式:対面
テーマ:「ご存じですか?ジェネリック医薬品」
講 師:南雲 浩之 氏(日本ジェネリック製薬協会 広報委員会ニュース・講演部会長)
聴講者:5年生50名

参加された学生の方々からのお声を一部、ご紹介いたします。
・グラフなどが多くてデータに基づいていてわかりやすかった。
・国の財政が圧迫している要因に医療費がとても大きく関わっていることから、薬剤師としてジェネリック医薬品を勧めることがとても重要であることがわかった。
・様々な過程を経て作られているということがわかり、進んで使いたくなった。
・付加価値の重要さに気づけました。薬局行ったら比べてみたいと思いました。
・ジェネリックについて正しい知識を得られました!
・ジェネリックは強制的に進めていくんじゃなくて、患者さんに知ってもらって納得してもらって使うか決めてもらうということが大切なんだとわかりました。将来自分もジェネリックを患者さんに勧める機会があったらそのことを忘れないようにしようと思いました。
・私の祖母は、後発医薬品は価格が安い分だけ手抜きの薬だと勘違いしているので、今回の講義で学んだことを祖母にも今度伝えようと思いました。

 

<ご参考>
 日本ジェネリック製薬協会ホームページ
 薬学生向け資料スライド・薬剤師国家試験過去問解説・講義依頼フォーム設置ページ
 https://www.jga.gr.jp/medical/for_student.html

 

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