2026年ジェネリック医薬品の流通に関するアンケート調査結果
【アンケート調査の概要】
〇調査方法:会員会社へのmail発信による聞き取り調査
〇調査対象期間:2025年4月1日~2026年3月31日
〇調査実施期間:2026年5月26日~2026年6月19日
〇回答提出社数:会員企業29社中28社(提出率:96.6%・未回答一社)
【前提条件】
●会員各社の決算月が異なりますが、アンケートは直近2期分の決算の数字でご返答ください。例えば3月決算の会社は2025年3月度決算と2026年3月度決算の数字を、12月決算の会社は2024年12月度決算と2025年12月度決算の数字をご記入ください。
●吸収合併など集計に影響を及ぼすと考えられる事項があった場合は、備考欄にご記入ください。
●対象品目は承認品目とし、販売のみの製品は除いてください。また、原薬の販売や受託加工費は含めず、あくまでも医療用医薬品の最終製品の売上高のみをご記入ください。
---------- 調査結果 ----------
【質問1】貴社の医療用医薬品の販売金額をご記入ください。
●「その他医薬品」には、昭和42年以前に承認・薬価収載された医薬品(その後の剤形追加・規格追加等を含む)のうち、価格差のある後発医薬品があるもの(準先発品)を含みます。
●後発医薬品として承認された医薬品であって、先発医薬品と薬価が同額又は高く、診療報酬における加算等の算定対象とならない後発医薬品は、「A.ジェネリック医薬品(後発医薬品)」としてご記入ください。
表1 販売金額と構成比(有効回答25社)
≪質問1 コメント≫
「A. ジェネリック医薬品(後発医薬品)」の売上が増えた要因として、2024年10月に導入された「長期収載品の選定療養」の影響があることが考えられる。
また、「B. その他医薬品(基礎的医薬品含む)」の売上が増えた要因として、後発医薬品から基礎的医薬品となった品目があることが考えられる。
【質問2】質問1の「医療用医薬品 合計」について、ルート別売上をご記入ください。
表2 販売ルート別年間売上と構成比(有効回答26社)
≪質問2 コメント≫
全体で売上が+4.8%、構成比は概ね変化が無し。直販ルートでの+8.2%と卸ルートでの+5.7%が、全体の売上増加を牽引した。
ルート別取引社数では、いずれのルートも変化はなかった。
表1と表2の売上合計が異なる理由は、質問1の詳細につき非開示の企業があった為。
【質問3】貴社の製造中止品目に関してお聞きします。
①直近年度の製造中止品目数をご記入ください。
表3(有効回答26社)
②【質問3】①の理由と品目数をご記入ください。
表4(有効回答26社)
G:「その他」を選んだ場合の具体的な理由
・代替新規申請に伴う販売名変更。
・アンプル製剤製造設備の老朽化に伴う、バイアル製剤への切替。
・製造再開困難、製造設備の老朽化、或いは製造所からの製造中止要請。
・現製造工場閉鎖に伴う移管先がみつからなかった為。
・特許問題。
≪質問3コメント≫
「A:不採算」「C:原薬問題」による製造中止が増加傾向であり、新たな供給不安の発生や供給不安の解消時期の延長が懸念される。
【質問4】貴社の「一社流通」に関してお聞きします。
①一社流通の品目数(包装単位)をご記入ください。
表5(有効回答26社)
②【質問4】①がある場合は、その具体的な理由と、医療機関への説明状況(卸経由を含む)について教えてください。品目数をご記入ください。
≪質問4コメント≫
「一社流通」の品目は無かった。
【質問5】2025年12月に緊急アンケートを実施した「逆ざや」に関してお聞きします。
①2026年度の仕切価が「逆ざや」の品目数(包装単位)をご記入ください。
表6(有効回答25社)
「逆ざや」品目数の報告があった会社数:8社
②【質問5】①がある場合は、薬剤区分別の品目数(包装単位)をご記入ください。
表7(有効回答25社)
③【質問5】①がある場合は、その具体的な理由と、卸・代理店への説明状況について教えてください。
(理由)
・これまでの継続的な薬価引き下げおよび物価上昇、エネルギーコストの高騰に伴い、仕入れ価格が上がり製造原価が上昇しているため。
・原材料費や光熱費などの高騰に加えて、薬価の毎年の低下により不採算となり、仕切り価格に転嫁せざるを得ない。
・継続的な安定供給のために適当と思われる仕切価格。
・原材料費・製造委託費・物流費等の上昇による製品原価の高止まり。
・原価からの積上げで仕切価を設定。
(卸・代理店への説明状況)
・要因および価格是正の必要性を説明済み。
・安定供給を行うために必要な価格帯であると説明している。
・不採算のためと説明している。
・薬価ダウン等による収益性の悪化によるものとして、関係各社に説明。
≪質問5コメント≫
内用薬・注射薬・外用薬の全ての薬剤区分で仕切価率が「逆ざや」の品目があることが確認された。
薬価の下落・エネルギー価格・製造委託費・物流費の上昇等が、いわゆる「逆ざや」となってしまっている主な原因である。
いわゆる「逆ざや」の品目がある場合には、卸・代理店への理由の説明を行っていることは確認できた。