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【Factに迫る!】『新しい資本主義』について

【Factに迫る!】『新しい資本主義』について
目次

【Factに迫る!】『新しい資本主義』について(PDF版)
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令和3年(2021年)10月4日、岸田内閣が発足し、日々の報道等で“新しい資本主義”という言葉を耳にするようになりました。“新しい資本主義”とは一体どのようなものなのか?今回は、「新しい資本主義実現会議」での議論から、その概要について迫って参ります!

資本主義とは

“新しい資本主義”の前に、まず、“資本主義”とはどのようなものか振り返ってみます。
一言でいえば、「自由な経済体制」のことを指します。資本主義においては、“働いたらその労働力に応じて報酬が得られる”という制度であり、自由に経済活動を行える社会です。  
なお、日本が資本主義社会になったのは、明治維新以後とされています。明治維新において「士農工商制度」が廃止され、「市民が好きな職につける」といった資本主義の基礎が築かれました。世界的には18世紀後半から19世紀半ばに起こった産業革命により、資本主義が発達した歴史があります。

新しい資本主義とは

新しい資本主義では、上記を前提として「成長と分配の好循環」と「コロナ後の新しい社会の開拓」をコンセプトとして掲げています。「新しい資本主義実現会議」では、この実現に向けて、ビジョンを示し、その具体化を進めるとしています。

 

新しい資本主義実現会議とは

岸田首相が「成長と分配の好循環」を実現しようと設置した肝煎りの会議です。議長を内閣総理大臣として、副議長に新しい資本主義担当大臣と内閣官房長官、メンバーは経済団体や民間企業のトップなどの計15人で構成されています。
会議を設置した背景には、経済成長の果実が社会全体に行き渡っていないために格差が広がっているとの問題意識があります。

新しい資本主義実現に向けた論点

指摘されている諸課題(例)

諸課題を解決していく上で各主体(政府、企業、国⺠等)の役割分担は如何にあるべきか(例)

成⻑と分配の好循環のイメージ

今回取り上げた“新しい資本主義”というキーワード。
私たち一人ひとりにとって、より良い“現在”、そして、“未来”を切り開いていくため、政府、企業、国⺠はそれぞれ、“何が出来るか?”“何をしたいか?”、考えるきっかけになれば幸いです。

次回の記事では、「ESG(Environment:環境、Social:社会、Governance:企業統治)」についてご紹介いたします。お楽しみに!

 

(ご参考)